こちらのtweetで紹介されてた論文「東京証券取引所におけるHigh-Frequency Tradingの分析」を読んでみました。

High-Frequency Trading = HFT。

プログラムがミリ秒単位で頻繁に発注を行ってる、あの超高速取引のお話です。

ちなみに中身は読まなくても結論は1ページ目の要旨ってとこに書いてあるので、ここだけ読んでもおもしろいかと。

 

以下要旨から抜粋。

この図をみてから読むと言葉がわかりやすいです。

無題

HFT の注文傾向について分析した結果、HFT による注文は、
非 HFT に比べて立会時間内の発注が多く、即時約定しないメイク型の注文が多いことがわかった。

HFTは成行や即約定する指値ではない、板に並ぶ注文を、ザラ場にバシバシ出している。

 

次に、HFT の注文のうち、取消がなされた最良気配価格帯注文の注文提示時間は、非 HFT と同等であった。

最良気配価格帯に注文出して取り消すまでの時間は、HFTでもその他普通の取引している人と同じぐらい。

特別すばやく、パッパと注文だして消してを繰り返してるわけじゃないそうです。

 

さらに売買成立への寄与について見てみると、
HFT の売買は、メイク注文が約定した割合が非 HFT に比べて高かった。

HFTは約定しやすい位置に指値してることが多いらしい。

あんまり離れたとこに指値したりはしないみたい。

 

これらの分析結果から、HFT は市場に対して流動性を供給する発注主体であるといえ、
東証における HFT の取引手法は、
機械的流動性供給戦略と呼ばれるマーケットメイキングを行う手法が多いと推察される。

HFTは市場の流動性を作っている!

人間の取引の邪魔してるイメージあったけど違うみたい。

 

次にテイク注文と株価変動の方向性について分析を行った結果、
HFT は非 HFT に比べて株価変動を抑制する注文が多いことが明らかになった。

HFTがガンガン取引して価格変動させてるイメージがあったけど、

その逆でむしろ価格変動を抑えるような注文を多くしてるらしい!

 

さらに、HFT の注文特性は、3つの時点を通じて同じ結果となっており、
HFT の取引の特徴は相場環境に左右されにくい特性を持つことが明らかになった。

「3つの時点を通じて」っていうのは

・相場変動の少ない局面

・相場の上昇局面

・相場の下落局面

の3つの相場局面のことみたい。

上げ相場だろうが下げ相場だろうが関係ない!ってのがHFTの取引なんだって。

 

 

内容はなにかと難しそうな言葉もでてきますが、よくよく読めばそんなたいしたこと書いてなかったりします。いままで知らなかったことが結構あって面白かったですよ。

東証より利用許諾を得て、東証市場の「板再現データ」を分析に用いる

って言葉でてるんですけど、なんかすごいのあるんですね東証には。

東証市場における上場銘柄ごとの板の変遷を完全に再現できるデータベースですって。

そんなん使えるのずるい!

 

論文リンク