本格的なシストレ知識を学べるけどハードルも高い連載を発見

$ニッパーのシステムトレード研究所
ひまわり証券のHPにシステムトレードに関する連載があることを知りました。

->システムトレードの基礎知識 トレーディング、Arts&Logic by 田中 雅

著者は田中雅さん。
・1985年当時発売されて間もなかったコンピュータを駆使した自動通貨運用システムを趣味(!)で開発。
・1993年、米国で一年かけて競われたワールドカップ先物運用競技会 (リアルマネー/ リアルタイム)のプロフェッショナル部門で第3位、ロビンズ/オメガ・システム運用競技会 (リアルマネー/ リアルタイム)において第2位を受賞。
・さらにはオランダ放送協会オーケストラの第一ソロチェリスト
というなにがなんだかすごすぎる方ビックリマーク

$ニッパーのシステムトレード研究所

すでにご引退なさってるそうですが、その知識量ははんぱじゃないです。

この連載、頭から読んでいこうとするとクラクラきます。DASH!
これをすべて把握した上で投資しないと儲からないのだろうかと不安になります~。汗

真面目に上から読まないで、おもしろそうなところから読んでみよう

でもここで読むのを投げてしまうのはもったいないのです。

間奏曲(1)リーマン・ブラザーズとの約束 は普通に読み物として面白いです。

その中でも「それでも花粉は動かないの章」が、ビビっときました。
ここだけ要約してご紹介しますね
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「ブラウン運動」とはアインシュタインが見つけた「水に浮かんだ花粉が、飛び跳ねるような不規則な運動をして水面上を動き回る」現象があるのですが、実は水に浮かべた花粉を顕微鏡で見てもびくとも動きません。

しかし、田中さんは別におかしいとは感じませんでした。
何と言っても教科書に書いてあることですから、何か自分の側におかしいことがあるのであって花粉はきっと動いているのだろうと考えました。

しかしこれはブラウンの著作を日本語翻訳した際の初期的な誤訳で、正しい訳は「水に浮かべた花粉が水を吸って炸裂した際に飛び出した微粒子が動き回る」というものだったのです。
湯川秀樹博士や寺田寅彦氏のように著名な物理学者も同じようにこの事実に気付かなかったそうです。
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投資/トレードにおいても本/HPに載っているだから間違いない、と思い込むことはよくあることです。

客観的な検証という行為が難しく、かつ本当に大事なことなんだなぁと実感しました。

他にも非常にプロ志向な記事がいっぱいです。
興味のありそうなところから、つまみぐい読みすると楽しく読めますよわんわん



->システムトレードの基礎知識 トレーディング、Arts&Logic by 田中 雅